用務員ぢょんたが日々勝手なことを書き綴っています。

2010年08月19日

電気自動車『たま』 社会

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二酸化炭素削減の目的でエコカーがトレンドだ。ハイブリット車や電気自動車の開発で各社がしのぎを削る時代になったが、大昔「たま」という電気自動車があったのをご存知だろうか。

1947年に東京電気自動車(のちのプリンス自動車工業)から発表された「たま」号は、国内初の市販形電気自動車で、いまから60年以上前に開発されたにもかかわらず、最高時速35km、航続距離65km(49年型たまセニア号は200km)を誇っていたというから驚きだ。その後1950年に朝鮮戦争が勃発してバッテリーの市場価格が高騰したため、ガソリン車に転換を余儀なくされるまでのたった3年間しか売られていなかった幻の電気自動車だ。

63年経った現在の電気自動車と比べて、基本性能がそれほど変わらないのは、そのあいだ研究開発が盛んに行なわれていなかったからだろう。なに事も同じで、お金にならない研究はえてして敬遠されがちだ。携帯電話や液晶大画面テレビは需要が見込まれたからこそどんどん発展して普及した。これからどんなものが開発されてなにが消えてゆくのか、ある程度は予測がつくが、その時になってみないと本当のところはわからない。

こんな話を聞いたことがある。未開の原住民が住む部落に長期間滞在した冒険家が、村を去るとき感謝のしるしとして現地人に100円ライターをいくつかプレゼントした。その島ではいまだに火を昔ながらの原始的な方法で起こしていたので、冒険家はさぞ便利になるだろうと思ったのだ。しかし、使い方を教えると村人はたいそう喜んで、その場で皆で火をつけてすべて使い切ってしまったのだ。村人にとっては、昔ながらの方法で起こしたものが本物の火であって、100円ライターの火はそれにそっくりな偽物が出せる不思議なマジックのようなものに過ぎなかったのである。

どんなものが開発されようが、いかに便利な道具ができたところで、人間の根本的な部分はなにも変わらないなぁと思う今日この頃だ。
posted by ぢょんた at 04:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会(歴史、世界)
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