用務員ぢょんたが日々勝手なことを書き綴っています。

2011年12月21日

星を追う子ども

視聴覚室 2011年日本/★★★★★★6点

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山間の町で暮らす女子中学生のアスナは、山の高台で父親の形見の鉱石ラジオを聞くのが好きだった。ある日、学校の帰り道に鉄橋の上でいままで見たこともない怪物に襲われてしまうのだが、その時どこからともなく現れた少年シュンにアスナは助けられる。シュンはどこからきたのか。数日後、アスナは新任教師の森崎から地下の異世界にある『アガルタ』の話しを聞かされる。そのアガルタには死者を蘇らせることができる場所があるという・・・

相変わらず素晴らしい『背景画』です。そしてこれから始まるであろう冒険の予感に期待しながら観ていると・・・・ん?これは、ラピュタ? もののけ姫? ナウシカ? トトロ? とにかくジブリっぽさが目立って物語に入りづらいです。舞台も日本の田舎や西洋の戦場、地下の異世界といろいろ詰め込み過ぎで世界観が散漫です。人のつながりや想い、滅びゆく世界、そして「生と死」など、テーマは壮大で魅力的なのですが、どうもオリジナリティに欠けていたように感じます。

今回は新海誠の魅力が半分も出てないように感じました。人が何かを創作する場合、その人が過去に触れたものの記憶の中からイメージのカケラを探してきて組み立てます。まったくの無から新しいものを作るということはなかなか出来ることではないので、どうしても過去の情報に似てきてしまうのは残念ながらやむ終えないことなのかもしれません。

昔の光るものを誰かが色を変えて光らせ、また別の人がそれを見て自分なりに光らせる。そういった積み重ねで光を増していきながら、現在の作品とかは出来上がっているような気がします。そういった意味では、よほどの感性がないとなかなか人を感動させる作品を作ることが難しい時代になっているといえるのかもしれません。

これからはいいものを見つける「感性」はもとより、そういったものを「真似」と感じさせずに表現する巧妙さが重要になってくるのかもしれません。まあ、今の人はいまのものを新鮮な気持ちで見ているわけですから、それはそれでいいのでしょうが。。。とはいえ、なかなかの大作に仕上がっていて素直に楽しめました。
posted by ぢょんた at 02:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽・映画(視聴覚室)
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