用務員ぢょんたが日々勝手なことを書き綴っています。

2011年12月01日

祝いの暮 呪いの墓 国語

Taito_2_l.png

最も画数の多いといわれる漢字。
分解するとこうなる。
「 雲
 雲 雲
  龍
 龍 龍」
総画数が84画という最も複雑な漢字(和製漢字)。「たいと」「だいと」「おとど」などと読むらしい。むかしの日本で苗字として使われていたそうで、1960年代初めに、ある証券会社の人が名刺を残していったという記録があるが真偽のほどは不明。それにしても、こんなに画数が多いんじゃテストのときとか随分不利だろうなぁ。宅配業者が来て「ここにサインお願いします」「いやです」なんていいたくなるかも。ひらがなで書くか。

ちなみに最も長い英単語は、
『pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis(珪性肺塵症)』45文字といわれているが、医学用語なのでこれを単語とするかは疑問。そんなことをいったら『デオキシリボ核酸(DNA)』の化学名は20万7000字とのことでおそらくこれが最も長い。
でもある人にいわせると、笑顔の複数形『smiles』が一番長いとも。。。なんたって、sとsのあいだが1マイルもあるのだから。しかーし!一番長い単語は、やっぱり『longest』。

※タイトルに意味はない。いや師走になったからなんとなく。
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2011年07月17日

言語 国語

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ワシは英語が苦手だ。でも、できればもう少し覚えることができないものだろうかと常々感じている。せめて洋画を字幕なしで観られるくらいになれば理想的なのだが、この歳になると記憶の崩壊スピードのほうが早くてどうやらあきらめるしかなさそうだ。ところで、ハングル文字はひらがなのようなものだという。
こんな感じ。

あ い う え お
아 이 우 에 오

か き く け こ
가 기 구 게 고

さ し す せ そ
사 시 스 세 소
「す」だけちょっと違う

た ち つ て と
다 지 쓰 데 도
「ち、つ」もちょっと違う

な に ぬ ね の
나 니 누 네 노

は ひ ふ へ ほ
하 히 후 헤 호

ま み む め も
마 미 무 메 모

や   ゆ   よ
야   유   요

ら り る れ ろ
라 리 루 레 로

わ   を   ん
와   오   ㄴ
「ん」はパッチム

よくみると「あ行」の○をとったものがそれぞれの段についている。
ひらがなに置き換えるとこんな感じ。
あ  い  う  え  お
かぁ かぃ かぅ かぇ かぉ
さぁ さぃ さぅ さぇ さぉ
母音と子音をくっつけてひとつの文字としている。たった14文字「あいうえお、かさたなはまやらわ」の組み合わせなので覚えるのもいたって簡単、とおもいきや、この組み合わせに第三の子音「パッチム」というものが入り込んでくるので実はそれほど単純でもない。

とはいえパッチムも ㄱ、ㄴ、ㄷ、ㄹ、ㅁ、ㅂ、ㅇ の7つしかなく、入ってくる場所もある程度決まっているそうなので、真剣に覚える気があれば習得するのは比較的容易なのかもしれない(発音は難しいが)。少なくとも日本語の比じゃない。そもそも日本語を完璧に読み書きできる日本人がいったい何人いるのかと思うほど難しい言語だ。

ということで、韓国人は日本人のように漢字を覚えなくてもいいのでその分の時間を他のことに使え、たとえば英語とかが日本人のレベルより高いのではないだろうか。さらに、友人に「日本人はカタカナがあるから英語が覚えられない」と聞いた。日本語では外来語をカタカナ表記するのでcomputerのことをコンピューターと書く。それはそれで便利ではあるが、だからこそいつまでたってもcomputerと書けないわけだ。

だったらいっそのこと学校教育でも英語由来のものはalphabetで書くというふうにしたらどうだろう。そうすれば成長してくる間に自然と綴りや発音もある程度身に付くのではないだろうか。

「この room は very hot だね。air conditioner の switch を on してくれないかい」
外国帰りのイヤミな金持ちのようだ。(;´Д`)
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2011年06月21日

電子書籍 国語

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紙で読む本の時代は終わろうとしている。電子書籍が普及して、本はスマートフォンやPCで読むという人が増えているのだ。もちろん紙に印刷された本の良さはある。電気はなくてもしおりがはさんであるところからいつだって好きなの時に読むことができるし、なによりもそこにあって実際に手に触れる書籍の良さは本の虫にとっては、なにものにも代え難い感触だろう。だから紙の本はなくなったりしないだろうし、本棚に並べてコレクションする人もいなくなったりしないだろう。

一方、電子書籍も手軽でなかなかいい。なによりもペーパーレスなのでエコだし、本屋に行かなくてもすぐさま購入できる。ひとつの端末に膨大な量の情報を蓄積できるし、まるで本棚を持ち歩いているようなものなので、出先でも好きな本を好きなときに読むことができるという便利さがある。寝床でも電気スタンドは必要ないし、いまでは朗読までしてくれる機能を持っているものもあるのだ。

iPhoneにも「i文庫」など電子書籍アプリはたくさんあって、著作権が切れた作品を「青空文庫」からダウンロードして無料で読むことができる。先日出た『金沢文庫』は、合成音声ながら朗読機能も付いていて活字を目で追うのがめんどくさいときなどは耳で読むことができるというわけだ。(なぜか現在ストアから消えているが)

こうしてみると、紙の本と電子書籍は、レコードとデジタルミュージックに似ている。レコード盤に針をおろしたときのあの期待感や、ジャケットを手に取り友だちと語り合った思い出はいまでも熱く残っているが、レコード盤自体は数枚をのこしてほとんど処分してしまった。いまではパソコンやiPhoneで音楽を楽しむという合理的で便利で、ちょっとさみしい時代になった。

とはいえどちらかが滅びるまで争う必要もないわけで、それぞれのものがそれぞれのカタチで利用されていけばいいわけなのだが。。。そんなわけで、海外にはこんなものまである。『PosterText』というもので、これは、本などの活字がポスターになっているものだ。活字がびっしり印刷されているのだが、印刷されていない部分がいろいろな絵柄になっている。クールなアートポスターという感じだ。壁に飾ると立って読まなくてはならないが、トイレにでも貼っておけば座るたびに読めていいかもしれない(はやく出ろと怒られるかも)。
posted by ぢょんた at 04:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2011年06月05日

カタチと結果 国語

最近よく耳にする言葉に「カタチ」というのがある。「夢をカタチに」とか「みんなの気持ちがひとつのカタチに」「前向きなカタチで(前傾姿勢か)」「そんなカタチで」「僕らのカタチ」などなど、到達点だったり理想や希望だったり、雰囲気だったりと本来形のないものまで「カタチ」と表現して、すごく広義に使われているカタチがある。お店などでは「千円からのお預かりというカタチでよろしかったでしょうか?」などといわれるが、いいもなにもいったいどんな形なのだ。ワシはつい“でかした将軍が片膝付いて王様から勲章を頂戴するの図”を想像してしまって笑えてくる。

また、スポーツ選手のインタビューなどでもよく聞くが、「結果」というのをちょっと間違って使っているようだ。「そうですね。頑張って練習してきてますから結果が出せればと思っています」などと答えているが、出場すればとりあえず結果は出るだろう。それをいうなら成果だ。または“いい結果”だ。

まあいいや、たいしたことじゃないから。きょうの日誌はこんなカタチの結果になったということで。

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2010年09月07日

最近興奮した言葉 国語

【↓近所のジャスコにて】だれだこんなことしたのは。いいセンスしてるじゃないか。(ジャスコもサティも来春からイオンになるらしい・・・)
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『夏い暑の広辞苑』 オヤジギャグ
今年は記録的な暑さだなぁと。

『ポンコツ』
最近使われない言葉だけど語源があいまいだなぁと。

『敏感ボックス』単に誤変換
ビンカンボックスは豊橋市にしかない。全国的に広めるべきだと。

『方言萌え』
最近の人はなんにでも萌えてしまうのだな。

『はすっぱ』(蓮っ葉)
調べてはじめて意味を知った。

『パラノイア』
精神病の一種で、体系だった妄想を抱くものを指す。

『プラシーボ効果』
ニセ薬でも効いてしまうことがある。

思いついてしまったら用務員日誌に書くことも『やぶさかでない』。
posted by ぢょんた at 06:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2010年09月06日

ビミョーな言葉 国語

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蚊に刺されたところを掻きすぎて痛がゆい。「痛痒い?」なんと中途半端な言葉なんだ。確かに痛いと痒いは対義語ではないので同時にそういう感覚におちいることはよくある。他にも「甘辛い」や「甘酸っぱい」とか(梅干しのことを辛酸っぱいとはいわないが)、最近では「キモ可愛い」なんてのもある。

よくローカルTVのCMとかを観ていると、画面を蹴り飛ばしたくなるほど怒れるがついついまた観てしまう魅力あるものがあるものがある(オイオイ)。ああいうのはきっと『面怒れる』というのだろう。「冷房が効きすぎて暑寒い」「人情ドラマに泣き笑い」「イヤよイヤよも好きのうち」チャンチャン♪

写真は「煤け光」の図
posted by ぢょんた at 06:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2010年06月12日

似て非なる 国語

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「チープ」と「陳腐」は、発音も似ているし同じようなシーンでよく使われる。しかし意味はずいぶんちがう。チープは【安い、安っぽい】で、陳腐は【古くさい、ありふれている】という時に使うべき。だから「キドカラー喜(よろこび)」は、陳腐だがチープじゃない。では、針金でできた錆びたハンガーはどうだろう。安っぽくて古くさいわけだから「ちーんぷ」とでも呼ぼうか。

食べ物だと、そうめんとひやむぎ、ざるそばともりそば、糸こんにゃくとしらたき、揚げ玉と天かすとかいろいろある。魚介類と魚貝類は単に「魚貝」のほうが間違い。(エビ・カニ、タコ・イカ、ワカメ・コンブも魚介類には含まれるので)

さらにややこしいことに「ゆする(脅迫のほう)」と「ねだる」は字が同じで「強請る」と書く。こういうのは前後の文章で判断するしかない。
「悪ガキが遊ぶ金欲しさで、親に小遣いを強請る」
「浮気をネタに、銀座のママが代議士に金を強請る」
こういうのはどちらかわからない。
posted by ぢょんた at 08:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2010年05月13日

虎神魔(トラジンマ) 国語

【トラジンマ】トラウマがあり縁起(ジンクス)を担ぐがうまくいかなくてジレンマにおちいること。

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ジンクス(jinx)、トラウマ (trauma)、ジレンマ(dilemma)。これらはもちろんすべて外来語だ。しかしワシは、いかにも漢字がありそうな響きに感じてしまう。往生際っぽいのだ。そこで無理矢理漢字を当てはめてみた。「神垢素」「虎馬」「自恋魔」なんてどうだろう。語源は勝手に想像してください。え、センスないって? スミマセン。
posted by ぢょんた at 04:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2010年03月30日

空目 国語

空目(そらめ)とは、元々は「見えないのに見たように思うこと」、「実際にはないものが見えたような気がすること」だが、最近では「空耳」の目バージョンとして、書かれている単語を、別の単語として見間違えること。

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普段いくドラッグストアの壁に貼ってあるプレート。なんどみても「空中ブランコ」に見えてしまう(書体のせいなのかもしれない)。こういった空目はよくあることだ。

ロータリー → ロリータ
ウコンの力 → ・・・
おこと教室 → おとこ教室
ロゲイン → ログイン
呪い師 → 占い師
堕落 → 墜落
大福 → 犬猫
内職 → 内臓(内臓ハードディスクってちょっとコワイ)
ユンソナ → コンソメ
はたらいた → はらたいら
トレイにてんこもり
湿度計 → 温度計
ちなみに給湯室に置いてあるのは「きゅうゆき」ではない

「ふいんき(←なぜか変換できない)」とあったら釣りらしい。
posted by ぢょんた at 23:37| Comment(1) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2009年12月20日

略語 

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UCCとかYKKとか、UFOやWCはよく知っている。
WHOとかNATOとかNPOならとりあえずわかる。
しかし、GUIとかCLIとかはもうわからない。
それでも英語が略してあるのだからしようがない。

以下は2年ほど前にgooが発表した
『実は意味がわからなかった英文字略語ランキング』
MBO:Management Buyout 経営陣買収
CFO:Chief Financial Officer 最高財務責任者
QOL:Quality Of Life 生活の質
IR:Investor Relations 投資家向け広報
MBA:Master of Business Administration 経営学修士
AED:Automated External Defibrillator 自動体外式除細動器
FX:Foreign eXchange 外国為替、外国為替証拠金取引
CEO:Chief Executive Officer 最高執行責任者
TOEFL:Test Of English as a Foreign Language 英語を母語としない人達の為の英語試験
WWF:World Wildlife Fund 世界自然保護基金
(ワシは二つしか知らなかった)

さらに最近は日本語の略語も多くなってきて厄介だ。
以下は1年前に同じくgooが発表した
『わからない最近の略語ランキング』
わめぞ
スピコン
ビク愛
シブカサ
痛ンブラー(写真)
ランスカ
クチャラー
ホモ弁
TGC
ミリメシ
(1年も経っているというのにワシはミリメシしか知らなかった)

説明は書かないが(自分で調べてください)こんなこと知らなくても「生きていける!」と“ぞめく”(朝の連続テレビ小説で覚えた)おじさんがここにいる。

ちなみに、女子高生などの略語は以下のとおり(古いものもあり)
JK→女子高生
JK→冗談は顔だけにして
KY→空気読めない
HK→話変わるけど
CB→ちょっと病気
ZY→ズル休み
US→生きててすいません
SK→社会の敵
PK→パンツ食い込む
YM→やる気満々
LL→ラブラブ
CC→超可愛い
SBS→スーパー・ビューティフル・セクシー
AKY→あえて空気読まない
MK5→マジで切れる5秒前
AY→頭弱い
MM→マジむかつく
CKY→超空気読めない
BM→バカ丸出し
SW→性格悪い
WK→白ける
KOK→声の音量考えて
TB→超微妙
MK→みんな聞いて
DSKN→でもそんなのかんけーない
MDHD→マヂでホントデブ
NW→ノリ悪い
他、結局のところほとんどが頭文字を並べてるだけでおk?
皮肉にも「女子高生」と「冗談は顔だけ」が同じJKとは、TBだ。
posted by ぢょんた at 00:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2009年10月15日

ノマ 

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知り合いに『ぢょんたさんの「ぢょ」って、どうやって打つんですか?』と聞かれた。キーボードに慣れてない人ならよくあることだ。べつに恥ずかしいことじゃない。ワシだってつい最近まで「トゥ」が打てなかった。thuと打ってしまって「てゅ」になっていた(これは恥ずかしいかも)。

ところで、漢字を連続して使う場合『々』と書くが、この文字に正式な読み方はないらしい。「々ヽゝ」などの繰り返し記号は、踊り字、躍り字(おどりじ)と呼ぶらしく、他に、おどり、繰り返し符号、重ね字、送り字、揺すり字、重字、重点、畳字などとも呼ぶのだそうだ。

『々』の名称は「同の字点」というのだが、それは名称であって読み方ではないので、ワシのパソコンでは変換されない。もちろん「記号」と入力してそこから選べば打てるが、手っ取り早く打ちたい場合は「どう」「おなじ」と打って変換すれば出てくる(俗称は形状からノマというらしいが変換されない)。

とはいっても「個々」とか打って消したほうが早いかも。『続々々々々・テレビマンガ主題歌のあゆみ』....あまりの懐かしさにゾクゾクしちゃうノマ。
posted by ぢょんた at 06:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2009年10月11日

もしかして 

mosikasite.jpg

Googleで検索をしていると時々目にする「もしかして」。大変便利な機能だがたまに笑ってしまうこともある。「もしかして」自体をググると【「もしかして」とは - はてなキーワード】がトップヒットで、開くとこうある。

-----Googleで、誤記と思われる言葉を検索した際に、正しい表記に導いてくれる機能。ただし、間違った方向に導くことも多いようで、その反応を楽しむために使われることも?-----

さらに上の画像のようにキーワードに関連したリンクができている。Yahooや楽天で「もしかして」を探したり、「もしかして」に関する求人まで探せるようだ。

もしかする商品や、もしかする仕事ってどんなのだろう。「も し か し て」ん〜、いま一番ブレンディな言葉かもしれない。(ちょっと期待したがトレンディは出なかった)

さっき勢いよく変換したら下のような結果に(狙ってやったわけじゃないです)。
kusoshituji.png
posted by ぢょんた at 02:32| Comment(2) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2009年09月14日

名前 

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イエス・キリストが名前を聞かれたときこう応えたという。
『わたしはある。「ある」というものだ』
そう、神に名前はないのだ。この世界を創ったときから「ある」のだ。
人間が軽はずみに神の名前を口にしないよう。もともと名前はないのだ。

お名前は?

鈴木です。

それは名字でしょ。
(日本人はなぜか名前を聞かれると姓を答える)

ぢょんたです。ボビーと読んでください。

ぜんぜん含まれてないじゃん。
(外国人は名前と関連のない愛称だったりする)

それにしても「なまえ」と「name」は似ている。偶然だろうか。
posted by ぢょんた at 06:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2009年08月24日

気違いに気遣い 

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このところ某掲示板を読んでいると、あきらかにわざと、違う漢字を当てた書き込みを目にする。その昔「氏ね」だの「基地外」だの隠語的な使い方はよくあったが、最近では必要のないものまであえて違う漢字を使っているので読みにくくてしかたがない。

おそらくこれは「お遊び」と見せて、語学力のなさを隠しているに違いない。普通に打って間違った箇所があると指摘されるし、恥ずかしい。そこで、あえてところどころ変換して出てきた文字をそのまま打っているとしか思えないのだ。

なんとも情けない。いいじゃないか、国語の先生じゃないんだから別に間違っていても。難友なさけない。胃々じゃない化、黒後の宣誓じゃないんだ空部津に町が手痛ても。日本人はどうも島国根性からか、ちょっとしたことでも陰口を言ったり、他人をひやかすところがある。逆に言われたものは、なんとなく卑屈になりやすい傾向も感じる。

はなしは変わるが、かみさんのDSでいま流行っているという「脳トレ」をやった。これが実に難しい。いや、難しいんじゃなく自分がいかに「漢字が書けないか」「計算が遅いか」を再認識させられた。

たとえば画面に漢字の部品が浮遊していて、それが何という文字か当てるというものだったり、四字熟語の消えている一文字を書いたりという問題が出題されるのだが、これがさっぱりなのである。もともと知らない上に脳の衰えが追い打ちをかけている。

もうこうなったら開き直るしかない。せめて間違っていてもいいから、読む人の立場に立って、意味がわかりやすく読みやすい文章を心掛けるようにしませう。

写真は、麻生総理が記者にあてた手紙の誤字を、番組で得意げに指摘する女性アナウンサーと、実はそれは間違いではなく、旧仮名遣いでは「ず」だったという証拠の広辞苑の初版のコピー。(もちろん現在は「づ」であり、「ず」で変換しても「心図解」と出ます)
posted by ぢょんた at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 国語(ことば)

2009年06月14日

ルパン三世VS名探偵コナン 

2009年/日本/★★★★★★★★8点
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日テレ開局55周年と読売テレビの開局50周年の開局記念スペシャル番組として、金曜ロードショーで放送され20%近い視聴率を記録したアニメ作品。長編アニメとしては史上初の原作者、出版社の異なるコラボ作品で、それだけでも両作品が好きなワシとしては評価が高くなってしまうところだ。

独立国家で起こった女王と王子の猟銃事故死。舞台は日本へ移りコナンたちを巻き込み、再びヴェスパニア王国へ。ルパンの一味、コナンのメインキャラ、そして今回のオリジナルキャラたちと、登場人物が多くなりすぎて、散漫なストーリーになるかと思いきや、それぞれの個性も十分出ていて、非常にうまく作られていました。

全体的なストーリーは若干コミカルでルパン寄りだったのかもしれません。それにしても個性の違う人気キャラを登場させて、どちらに偏るでもなく、ここまで違和感のない内容に融合させた制作スタッフに感心しました。(もともとどちらも東京ムービー制作)

これだけ盛りだくさんのストーリーなので、若干ラストの盛り上がりに欠けるところはありましたし、ルパン側の声優陣はすでに高齢のため(ルパンの栗田貫一以外)、声の張りがなくなっていましたが、そういうことをさっ引いても非常に楽しめる作品でした。

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ちなみにみなさん、もうこんな年齢なんです。
次元大介(小林清志)1933年生まれ(76歳)
石川五ェ門(井上真樹夫)1940年生まれ(68歳)
銭形幸一(納谷悟朗)1929年生まれ(79歳)
毛利小五郎(神谷明)1946年(62歳)
そして、一番ショックなのは憧れの「ふーじこちゃ〜ん」が、
峰不二子(増山江威子)1936年(73歳)

アニメキャラは歳をとりませんが、声優は人間なんですね。
「初音ミク」をはじめ音声合成システムが進歩しています。いつかそのうち、標準的な声優の声をコンピュータでもって、どんな声にでも変えてしまうプログラムができるかもしれません。それはそれで、またさみしいわけでありますが。
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2009年02月26日

男は黙って反対の反対 

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1954年、水爆実験の影響で魚が食えなくなり、放射能の雨が降った。各地から原水爆反対の署名が起り日本中に広がったという。署名自体がまだ一般的ではない時代、頼まれた人が「こんなことして意味があるの?」といったとき、一人の女性はこういったそうだ。
「黙っているより遥かに効果があります。なぜなら沈黙は賛成を意味するからです。」

うちのポストに町内の副総代からのメモ書きが入っていた。「臨時総会の際、くじ引きであなたの家は、今年の体育委員に決まりました。よろしくお願いします。」確かに集まりには出席しなかったが、ちょっと一方的すぎやしないか。我が家にはほとんど人がいないという事情もあるし、そもそもその「くじ」を引いていない。もちろん丁重にお断りしたが(同じくメモで)、沈黙というのはこういうことなのかと思った。

一方、ドイツの国家倫理審議会では臓器提供に関して「ドナー証明書をもっていない」は「拒否はしていない」(「沈黙は同意」)とみなされ、臓器提供者の1人に数える、という提案がなされた。まさに死人に口無しだ。これに対して、公共放送のピーター・ハーネ氏は「自己決定権は人間の尊厳の一部であり、基本法によって保障され、死においても冒すことはできない。『沈黙=賛成』という等式はこの権利を奪うことを意味する。賛成と反対のどちらでもないというのも自己決定権に含まれる自由なのだ」と反論したという。

このところ、薬事法の改正で「ネットで薬が買えなくなる」ということで、楽天やYahooは、必至に署名を呼びかけている。お店に出向けない事情がある人にとって、通販で薬を買うことは便利な方法だろう。なのになぜ、こうも簡単に法律をコロコロ変えようとするのか。きっとよくない使われかたをして問題になったのだろうが、耳かき一杯で何人も殺せる農薬がホームセンターでいくらでも買える時代に「全部禁止」じゃ大雑把すぎやしないだろうか。

沈黙=賛成という考え方は白人圏に多いような気がする。アジア人は比較的、沈黙=無言の抗議、などと「反対」の主張のように感じるのはワシだけだろうか。

写真は「沈黙オヤジ」で有名なスティーブン・セガールでござーる。
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2009年01月12日

倒置法? 

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テレビで「菊池寛」の言葉を紹介していた。それ自体は向田邦子が自分のエッセイの中に記したもので、向田が小学生のとき学校でおこなわれた講演に招かれた際の菊池の言葉だそうだ。

『人を批評したり判断する時には欠点を先に言いなさい。「あの人は、人は好いが、だらしがない」というとだらしがない人ということになってしまう。しかし「だらしがないが、好い人だ」と考えれば世の中は楽しくなります』

ちょうど前日、妻と話をしていて同じようなことを言っていたので、偶然の妙を感じてしまった。妻が言っていたのは、魔夜峰央の漫画に書いてあった言葉だそうで、「隣のオヤジは働き者だけど、大酒飲みだ」というと単なる大酒飲みだけど、「隣のオヤジは大酒飲みだけど、働き者だ」というと難はあるが良い人物だということになる。

いわゆる「倒置法」とは異なるが、同じ形容詞や形容動詞の連続でも、うしろにきたほうの印象が強くなる。これは先の形容詞を「が」や「だけど」で打ち消しているためで、順番を変えるだけでずいぶん印象が違う。

いっぽう幼児教育だと、なにかを達成したときには「とにかくいっぱい褒めてやりなさい」そして、問題のあった箇所を「でも、こんどは○○できるともっといいね!」と、先におだてておいて、最後にそれとなく指摘をするという教えかたが一般的なようなので、上の方法がなんでも当てはまるというわけでもなさそうだ。

「あんたなんて バカでマヌケで 顔はわるいしスタイルもよくない 才能もないしお金もない 性格悪いし気が利かないし優しいところなんてこれっぽっちもないけど でも好きよ」(ってぇ、好きなのかよ)
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2008年12月22日

転訛 

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マンガンさんのコメントを受けてつくづく思いました「言葉なんていい加減なもの」だと。『富士』は「不死」あるいは「無事」が転訛したものだとか。たとえば、むかしの人が「あの山には霊験があり、登ると富と地位が得られるから富士ってどうよ」と、思いつきで言ったとします。それを聞いた人は、他の人に「そうなんだって」と伝える。そこですでに「不死山(ふしやま)」が「富士山(ふじやま)」に変化します。(ウソですが)

言葉はそうして別の言葉に、あるいは複数の言葉に変化してきたのだと思います。ですから、言葉のほとんどはむしろ元来の発音が訛った(変化した)ものだと言ってもいいでしょう。漢字が伝わる前から言葉はあったわけですから、のちに近い「音」の漢字が当てられたり、外来語が耳に聞こえたように表記されたり、または形態から、場所から、さまざまな条件の中から誕生し、流行していったのだと思います。

ほとんどの言葉には語源が複数あり、しかもその多くが現在とは「字」も「音」も異なっています。過去の文献などで証明されているものもあるようですが、だいたいは諸説あり、どれが本当か(またはどれもウソか)わからないのが現状のようです。語源由来辞典

そもそも『大和』はなぜヤマトと読むのか、邪馬台国(正式には邪馬壹国)がヤマトコクに変化したという安直な説もありますが、それじゃあなぜ「大和」という字を使ったのか。邪馬台国とか倭国(正式には倭奈)が出てくるのは中国の文献であって、日本の記紀にはそのような言葉は出てこないというのです。

『日本』だって同じで、もともと中国では、北のはてが「孤竹」、南のはてが「北戸」、西のはてが「流砂」、東のはてが「日下」という観念的な地理感覚があって、東方のことを「日下」と言ったのだそうです。それから当時あった扶桑国や倭国を統合してヤマト王権が出来て、八世紀初頭、大宝律令が確立されたときに『日本』という国号も定められたと言われています(「日下」を「日の本」という考え方から)。また、聖徳太子が「日出處天子云云」とかいって、隋の反感を買ったとかいう話もあり、当時から「太陽が昇る国」という概念はあったようです。

しかし、それすら推測でしかなく、どこかに「だから日本とした!」と書いてあるわけでもないので、実際のところはハッキリしていないのです。

そんなわけで、国号の由来すらわかっていない国の、言葉のひとつをとって「この説は間違っているか」と議論しても結論の出ない話だと思うのです。そういった証明は専門分野の言語学者や考古学者に任せておいて、一般人は「へーへーへー」とか「ありえねー」とかネタで盛り上がるのがちょうどいいのかもしれません。

カンボジア→カボチャ、アメリカン→メリケン、イクラ→ikra(ロシア語)など、外国語由来といわれる日本語もたいへん多いです。しかしそれすら、本当かウソか聞いた人が自分で租借するしかないのではないでしょうか。

もうじきにクリスマス。語源は「クリストゥス・ミサ」で、サンタクロースは「セント=ニコラウス」だと当たり前のように書いてありますから、きっとそうなんでしょう。

写真は、以前マンガンさんから聞いた「聖徳太子が持っているのは携帯電話ではないのか?説」(一度に10人との同時通話が可能らしい)
「なんかカッコよくなくなくない?」
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2008年02月07日

世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 

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村上春樹の5冊目を読み終えた。『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』だ。大ベストセラーの『ノルウェイの森』が1987年だから、それより二年前の85年の作品になる。

ちょっと変わった構成の物語で、現代(執筆当時)を舞台にして、人間の潜在意識を利用した数値変換術「シャフリング」を使用できる「計算士」という職業の“私”が、自分の属する組織(システム)や「記号士」たちのいる工場(ファクトリー)との情報戦争に巻き込まれ、果ては化け物の棲む地下までいくはめになる「ハードボイルド・ワンダーランド」という物語。と、どこかはわからない「壁」に囲まれた「世界の終わり」といわれる街に来て、その街の図書館で「夢読み」という仕事をあたえられ「心」についてさまざまなことを感じながら、その街の人々と関わりながら生活していく話。二つの物語が交互に入れ替わりながらパラレルに展開していきます。

とても読みやすい文章形態で、村上春樹独特の比喩的描写も随所に出てきます。活字だからこそ表現できることを立証しているような、読む人の心に訴えかける文章です。それでいて象徴的表現がふんだんにあり“いわんとすること”をちゃんと理解しようとするとかなり高尚で難解です。

ただ残念なのは、ワシのような凡人からいわせてもらうと、ぜひ「その後を描いてほしい」ということです。エピローグというやつですか。短編ならわかるけど『ノルウェイの森』も『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』も上下巻で一千頁もある割には、ラストが比較的パスッと終わっています。これだけ盛り上げておいて「あとは自分で想像しなさい」的な、おもいっきり余韻を残しているというか突き放しているというか。まるでワシは映画「アイ アム レジェンド」の主人公のようにこの広い世界でたった一人置き去りにされたような風がふいていました。

まあ、一流だからこそできる終わり方なのでワシがとやかくいってもしょうがないというか、ちゃんと読んでいれば解るといわれればたしかにそうなのですが。まるでおいしいカレーライスをお腹いっぱい食べたあとにコーヒーが出てこなかった時のような、そんないたたまれない気持ちが残るわけです。二流でも駄作でもいいから、頭のわるいワシには「そして最後はこうなりました。チャンチャン」が欲しいわけです。

とはいっても、あとでボディブローのように効いてくる文力には脱帽です。

映画の評価のように点数を付けるなら『ノルウェイの森』8点、
『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』7点。

「太陽の光が長い道のりを辿ってこのささやかな惑星に到着し、
その力の一端を使って私の瞼をあたためてくれていることを思うと、
私は不思議な感動に打たれた。
宇宙の摂理は私の瞼ひとつないがしろにしてはいないのだ。」
(村上春樹著/世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド 下巻のラストより)
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2007年12月22日

名前 

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我が子の名前を決める場合いくつかのパターンがあると思う。まず音(響き)から入る場合。そして漢字(字の意味)、続いて画数だろうか。むかしは寺の和尚さんとか、村長さん、あるいは家長(祖父)などなど、親よりも立場的に目上の人に付けてもらって(あるいは字をもらって)、義理を立てるというのか、あやかるというのか、そういう行為が目立った。

ベネッセが実施した今年2007年の名前の調査によるとベスト10は以下のようになっている。
男の子の第一位は、大翔(ひろと)、次いで悠斗(ゆうと)、颯太(そうた)、翔太(しょうた)、蓮(れん)、悠人(ゆうと) 、優斗(ゆうと)、悠太(ゆうた)、大輝(だいき)、陸(りく)、大和(やまと)。女の子の一位は、陽菜(ひな)、葵(あおい)、さくら、結衣(ゆい)、結菜(ゆいな)、美羽(みう)、凛(りん)、美優(みゆ)、優奈(ゆうな)、優衣(ゆい)、美咲(みさき)、七海(ななみ)の順だ。

そして読みは、男の子一位から、ゆうと、はると、ゆうき、そうた、こうき、ゆうた、りく、そら、はるき、こうた。女の子が、ゆい、ゆな、ひな、あおい、はるか、めい、みゆ、ももか、さくら、りお。

つけられる名前はやはり世相を反映した親の心境(ねがい)がこもっているように思われる。一時期の外国人のような名前は影を潜め、男の子は壮大な自然、女の子は古風でかわいらしい響きを追求しているようだ。

名前は識別するための記号ぐらいにしか思っていないワシは、できることなら同じ(よくある)名前は付けたくないと考える。しかしながら名字とのバランスもあるので“山田R2-D2”とか“佐藤ヘラクレス”とかでは子供がかわいそうだ。そんなことを考えながらググって見たら変わった名前コーナーというページがあった。感心する名前や、ありえない名前などたくさんある。

少なくとも“いまは赤ちゃん”だが、その子が大きくなっても(年をとっても)違和感のない名前を付けたいものである。
「太」は多いけど、“ぢょんた”なんて付けられたら、ワシだったらいやだな。グレてもサマにならないし。
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