ワシなんかは「所有率は8%もあるのか」と意外に多く感じたのだが、こういった統計にだまされてはいけない。まず母数が少なすぎる。10%以下の値を求める場合、少なくとも1000以上の回答がないとかなりのバラつきが出てしまうはずだ。
さらに「インターネット調査」と「WEB会員」というところにごまかしが隠れている。インターネットができる環境やある程度の知識を持っているということは、そもそもマルチメディア系に対する柔軟なアタマが多少はあり、野良仕事しかしない「ネットなんかなくても死にゃせん」という主婦は対象から外れている。そしてマダムのコミュニティーサイトの会員になれるくらいなのだからそこそこ生活にゆとりがある人といえる。
ようするに「iPhoneを欲しがる素質がある人」を対象にアンケートをおこなっているのだから、結果が多くなるのは当然のことだ。ワシが思うにたぶん半分以下だろう。現実はせいぜい100人に一人持っていればいいほうじゃないだろうか。こうやって「インターネットのアンケート」というのはあてにならないことがある。たとえば「ダイコンの煮付は好きですか?」は、適当な100人にでも聞けば十分な結果が得られるだろうが、TSUTAYAに来た人100人に「映画は好きですか?」と尋ねても全体の割合は出ないということだ。
今年は国勢調査の年らしい。我が家にも係の人がなんども訪れていたが、あれこそ全国民が対象なのだから、ネットでさっさと答えたい人は先にネットで回答して、そういう環境にない人だけ後に調査員が書類を届けるようにしたほうが経費が削減できていいんじゃないだろうか。

※画像は無関係です。(「大福餅が好きできなこ餅が嫌いな人がいるのかしら、黒ごま団子を食べたことがないのは悲しいことではなくって?」)カワイイのぅ。