
カミサンがひどいじんましんになってしまった。当日は全身に発疹が出て腫れ上がり、呼吸さえ困難な状態になった(そういうのをアナキラフィシーショックという)。緊急診療で抗ヒスタミン系の点滴や注射を打ってもらい一旦は治まったが、翌々日また症状が出たため再び病院で点滴を打ってもらった。
処方してもらった経口薬も抗ヒスタミン剤だが、飲み薬のほうはそれほど効果がみられなかった。発疹が出たり消えたりの繰り返しで、完治するまでにはしばらく時間がかかりそうだ。
はじめは食物アレルギーだと思っていたので食べ物に気をつけていたが、症状が変わらないのでいまは開き直って好きなものを食べている。それでも悪化するわけでもなく少しずつよくなっているようなのでやはり食物アレルギーではないようだ。
そんなわけでアレルギーのことを少し勉強した。ウィキペディアには以下のようにある。
----アレルギー(独 Allergie)とは、免疫反応が、特定の抗原に対して過剰に起こることをいう。免疫反応は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体にとって不可欠な生理機能である。アレルギーが起こる原因は、生活環境のほか、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因として考えられている。なお、アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼ぶ。最近では先進国で患者が急増しており、日本における診療科目・標榜科のひとつとしてアレルギーを専門とするアレルギー科がある。----
たとえば家の中でマッチを擦ったとしよう。なにもない部屋ならしばらくしてマッチが燃え尽きて終わりだ。ところがホコリっぽい家だったり、すぐそばに燃えやすいものがあったりすればそれだけで引火して火事になってしまう。これが蕎麦や甲殻類や乳製品などの直接的なアレルギー物質の反応だ。逆に燃えるものがそばになくてもあえて火のまわりにガソリンを撒けばそれに引火して大変なことになってしまう。この場合ガソリンにあたるものがアミノ酸から合成されたヒスタミンという物質になる。
ヒスタミンは食物から直接体内に摂り込まれたり身体の中で合成されたりする。体内のどこかでアレルギー反応が起こるとヒスタミンが燃料となって炎が燃え広がるというわけだ。どんなものがマッチになるのかは人それぞれ違うし、マッチやライターを擦っても火がおこらない(アレルギーのない)体質の人もいる。現在のところ原因や症状は様々でそのメカニズムも結局のところよくわかっていない病気らしい。
ほかにも「わたし、あのハゲの部長には---なのよねー」などと体質的に拒否反応をしめすことをアレルギーといったりする。